「200」は、数字アートシリーズの記念すべき第1作目です。
2019年4月、この作品から私の数字アートシリーズは始まりました。
シリーズでは、作品タイトルを数字だけで表現し、「200」から「1」へ向かってカウントダウンしていきます。
一枚一枚は独立した作品ですが、すべてが一本の長い物語として繋がることを目指しています。
制作背景
「200」という数字には、始まりでありながら終わりへ向かうという、不思議な時間の流れを込めています。
普通、数字は増えていくものです。
しかし、このシリーズでは数字が一つずつ減っていきます。
この発想は、数量に上限がある資産であるビットコインから着想を得ました。
数字が減るというルールを作品全体の軸に据えることで、一枚一枚が独立した作品でありながら、シリーズ全体がひとつの作品として成立することを目指しています。
作品の見どころ
作品中央には、『西遊記』で語られる有名な場面――孫悟空がお釈迦様の手のひらから逃げられなかった逸話をモチーフとして描いています。
悟空は世界の果てまで飛んだと思っていましたが、実際には最後までお釈迦様の掌の上から出ることはできませんでした。
このエピソードは、
「自分では世界のすべてを見たと思っていても、さらに大きな世界が存在するかもしれない」
という、人間の認識の限界を象徴する物語として古くから語り継がれています。
背景には幾何学的な格子模様を重ね、世界が幾重にも広がっているような空間を表現しました。
さらに、手のひらには
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
の四季を配置しています。
季節は何度も巡りますが、数字は「200」から「0」へ向かって一度しか進みません。
循環する時間と、一方向へ流れる時間。
その二つの時間軸を、一枚の作品の中で重ね合わせています。
作品情報
タイトル
「200」
制作年
2019年
サイズ
A4
この作品から始まったシリーズ
数字アートシリーズは、
「200」から「1」まで続く長期プロジェクトです。
数字がひとつ減るごとに新しい作品が生まれ、それぞれがシリーズ全体の一部となります。
一枚だけでも楽しめますが、数字の流れを追うことで、作品同士がゆるやかに繋がり、一つの大きな作品世界として鑑賞していただければ嬉しく思います。
購入について
作品は、BASEショップ 「Ryuuko」 にて販売しています。
作品の在庫状況や価格については、下記のショップページをご覧ください。

作者より
この「200」は、数字アートシリーズのすべての始まりです。
お釈迦様の手のひらの上で世界を駆け巡る孫悟空の姿を通して、「世界は思っているよりもずっと広い」というテーマを描きました。
そして、「200」から始まる数字のカウントダウンは、作品が完成するたびに少しずつ未来へ近づいていきます。
この一枚が、長い物語の最初の一歩となれば幸いです。

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